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ニュースリリース

映画『鵞鳥湖(がちょうこ)の夜』
鬼才ディアオ・イーナン『薄氷の殺人』監督が描く革新的ノワール・サスペンス
9月25日(金) 新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町&渋谷ほか全国順次公開

ブロードメディア株式会社

ブロードメディア株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:橋本 太郎)は、2014年の『薄氷の殺人』で第64回ベルリン国際映画祭金熊賞・銀熊賞をダブル受賞した中国の気鋭監督、ディアオ・イーナンの5年ぶりとなる待望の新作映画『鵞鳥湖(がちょうこ)の夜』を、9月25日(金)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町&渋谷ほか全国で順次公開いたします。

孤独に溺れて、闇夜を彷徨う――

本作は2019年の第72回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、ノワール調のいっそう研ぎ澄まされたアーティスティックな映像感覚が絶賛を博しました。
湖北省武漢市で撮影を行った映像世界は、夜間シーンが大半を占めています。その暗闇の魅惑に満ちたヴィジュアルは、光と影の強烈なコントラスト、極彩色のライトや蛍光ネオンサインが照らす妖しいムードが際立ち、観る者を夢幻的にして迷宮的な陶酔へと誘っていきます。さらに、中国の知られざるアンダーグラウンドの犯罪や社会の底辺で生きる人間たちの現実をあぶり出した本作は、本国の興収チャートで初登場2位を記録する異例の大ヒットを飛ばしました。孤独なアウトサイダーである主人公の男女、警察の捜索チーム、バイク窃盗団のギャングの行動が交錯していくストーリー展開は、フラッシュバックを導入した幻惑的な語り口、湖や雨などの"水"をフィーチャーしたロケーション、ダイナミックで切れ味鋭いアクション・シークエンスと相まって、とてつもなく濃密なサスペンス、エモーションを創出しています。

主要キャストには中国語圏のトップスターが揃いました。主人公チョウに扮し、破滅的な運命に魅入られた男のあがきを熱演するのは、ジャッキー・チェンと共演した歴史大作『1911』や、現在公開中の岩井俊二監督作『チィファの手紙』に出演し話題のフー・ゴー。そして『薄氷の殺人』で主演を務めたグイ・ルンメイとリャオ・ファンが、それぞれアイアイ、リウ隊長役で再共演を果たしています。とりわけショートヘアの華奢な体に赤や黒のコスチュームをまとい、ミステリアスではかなげな宿命の女を体現したグイ・ルンメイの抗いがたい魅力は、しばし脳裏に焼きついて離れません。

【ストーリー】

2012年、中国南部。再開発から取り残された鵞鳥湖の周辺地域は、ギャングたちの縄張り争いが激化していた―。刑務所を出所して古巣のバイク窃盗団に舞い戻った裏社会の男チョウは、対立する猫目・猫耳兄弟たちとの揉め事に巻き込まれ、逃走中に誤って警官を射殺してしまう。たちまち全国に指名手配され、警察の包囲網に追いつめられたチョウは、自らに懸けられた報奨金30万元を妻と幼い息子に残そうと画策する。そんなチョウの前に現れたのは、妻の代理としてやってきたアイアイという見知らぬ女。寂れたリゾート地の鵞鳥湖で水浴嬢、すなわち水辺の娼婦として生きているアイアイと行動を共にするチョウだったが、警察や報奨金の強奪を狙う窃盗団に行く手を阻まれ、後戻りのできない袋小路に迷い込んでいくのだった......。

当社は、今後も皆様と優れたエンターテインメント作品の懸け橋となれるように、努力とチャレンジを続けてまいります。


【作 品 情 報】

タイトル 『鵞鳥湖の夜』英題:THE WILD GOOSE LAKE(原題:南方車站的聚会)
監督/脚本 ディアオ・イーナン 『薄氷の殺人』
撮影 トン・ジンソン 『薄氷の殺人』
照明 ウォン・チーミン 『花様年華』『2046』
美術 リュウ・チアン 『ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ』
出演 フー・ゴー 『1911』、グイ・ルンメイ 『薄氷の殺人』、
リャオ・ファン 『薄氷の殺人』、レジーナ・ワン 『戦神ゴッド・オブ・ウォー』
製作年 2019年
製作国 中国・フランス合作
上映時間 111分
配給 ブロードメディア株式会社
URL http://wildgoose-movie.com/