社長インタビュー

2024年12月
代表取締役社長 橋本 太郎
平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
2024年度上期の業績は、「教育」、「技術」の既存事業がおおむね順調に推移し業績をけん引しましたが、div社(教育)、divx社(技術)の子会社化などによる影響で、前年同期に比べて増収減益となりました。純利益については経常減益に加えて、「メディアコンテンツ」での事業譲渡に係る特別損失を計上したこともあり、大幅な減益となりました。
また、通期業績予想につきましては期首の想定通りに推移することを見込んでおりますが、純利益は、期首に想定していなかった上記の減益要因の影響を反映し、下方修正いたしました。
各事業の進捗と展望ですが、現在当社は2024年1月からグループに加わったdiv社/divx社を成長軌道に乗せることに取り組んでおります。短期的には赤字の影響を見込みますが、両社の収支を改善し、「教育×技術」の領域で大きな成長をめざしてまいります。
同時に、かねてよりお伝えしておりました事業ポートフォリオの見直しを進める中で、戦略的選択肢として、「メディアコンテンツ」セグメントで行っていた「エンタメ情報サービス」と、「ビデオ・コミックサービス」の2つの事業を譲渡しました。また、「放送」セグメントについては、引き続き戦略的選択肢の検討を進めております。
当社グループの業容は、今年度を境に、「教育」と「技術」を中心にした体制に大きく変わろうとしています。
特に「教育」は、2006年に開校したルネサンス高校グループが順調に生徒数を増加し、2024年5月1日時点で3つの高校の定員数10,220名に対し、生徒数が9,410名となりました。今後の成長のためには定員数を大きく増やすことが必須であり、その一環として、現在新たな4校目の通信制高校の設立(2026年4月開校)をめざして、本格的な準備を進めております。
それに加えて、eスポーツコース、ルネ中等部、日本語教育、プログラミング教育、リスキリング教育という、オンラインで学べる教育事業のノウハウを活かした“独自の複合的な教育事業”を推進することで、更なる成長をめざしてまいります。
期末配当については、純利益の通期業績予想を下方修正いたしましたが、期首の予定どおりに7円増配して1株当たり40円を予定しています。引き続き、成長のために必要な投資とのバランスを考慮しつつ株主還元を実施してまいります。
大きな変化の中で、通期の業績予想の達成に向けて、下期にしっかり結果を出せるようにグループ一丸となって努めてまいります。株主の皆様におかれましては、引き続きご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。