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社長インタビュー

2020年8月
代表取締役社長 橋本 太郎(CEO)


2019年度上期の業績について

2019年度の業績は、前年度と比べて売上高は増加、営 業利益も約3倍と大幅な増益となりました。経常利益も保険金の受領などにより増加し、純利益も子会社における税 金費用が増した一方で、釣りビジョン社において過年度地方税の還付があったことや損害賠償請求の一部解決金を 特別利益に計上したことなどにより増加し、増収増益となりました。

減資の目的と株主還元について

2019年度の期末配当につきましては、誠に遺憾ではございますが、利益剰余金がマイナスのため無配とさせていただきました。業績は好調に推移しておりますが、過去の欠損金があるために利益還元をすることができないためです。まずはそれを解消し、将来の剰余金の配当や自社株取得などの株主還元策が実現できる状態にするとともに、今後の資本政策の柔軟性および機動性を確保することを 目的として、株主総会において無償減資についてご決議い ただきました。

本決議によって、2019年度末(確定決算)の利益剰余金のマイナスを限度一杯まで無償減資で消し込み、4月に 子会社6社との合併により発生した特別利益17億円をすべて将来の株主還元の原資として活用することが可能に なりました。この17億円と、進行中の第25期の当期損益を加えた利益剰余金の合計が、第25期のいわゆる配当可 能利益となります。

経営統合とセグメントの変更について

当社は本年4月に子会社6社を吸収合併し、経営統合の 実効性を高めるために、事業セグメントの統廃合を行いました。その結果、本年4月以降は「教育」「スタジオ・コンテ ンツ」「放送」「技術」の4つの事業セグメントと「全社費用(経営管理本部)」という体制に変更しました。

経営統合とは「部分最適の総和」<「全体最適」の徹底であると考えています。そしてブロードメディアにとっての「全 体最適」とは、利益の追求だけではなく、企業理念に則って、人や社会の役に立つ事業活動を行うことであると考えて います。すべての社員が企業理念を共有することで、人や社会の役に立つ事業を育成していきたいと考えています。

経営統合とコロナ禍による変化について

当社では、今まさに「経営統合による変化」と「コロナ禍 による変化」という2つの変化が同時に進んでいます。今後、ウィズ・コロナ時代への適合も含めて、業務効率の改 善や人材交流などの経営統合のメリットを追求してまいります。

コロナ禍は社員の勤務体制や生活リズムに大きな変化 をもたらし、その結果、社員それぞれがワーク・ライフ・バランスを見直す契機になりました。当社はこの機会を積極 的にとらえて、働き方の多様性を許容し、社員の健康増進と生産性向上の両立をめざしてまいります。

株主の皆様へ

2019年度の決算は安定した内容であり、2020年度の業績予想も上向きで期待できると当初は考えていました。 しかし、残念ながらコロナ禍の影響がどの程度続くか見通すことが極めて難しく、2020年度の業績予想は現時点でも未定の状況です。先行きが不透明な状況は続きますが、 中長期的な大きな流れの中で、利益目標だけではなく社会と共生する企業として成長することを指針として事業展開を進めてまいります。

当社は2015年に国連のサミットがSDGs(持続可能な開発目標)を打ち出す10年以上前に、「質の高い教育をみんなに」というSDGsの目標と同じことを考えてルネサンス高校グループを立ち上げました。また、釣りビジョンの事業を通じて20年以上「海の豊かさを守ろう」「陸の豊かさも守ろう」という目標を推進しています。技術セグメントはCDN事業を中心に「産業と技術革新の基盤をつくろう」 などを推進してきており、その他の事業もSDGsの理念と目標を共有しています。当社はSDGsと理念や目標を共有していることが重要だと考えています。そして、当社に限ら ず、今後はSDGsの理念と目標の共有が中長期的に成長 する企業の必要条件だと考えています。

株主の皆様におかれましては、引き続きご支援を賜りま すよう、よろしくお願い申し上げます。