社長インタビュー
2025年12月
代表取締役社長 橋本 太郎
平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
2025年度上期の業績は、「技術」が増収増益、「教育」が減収減益となり、全体としては前年同期に比べて減収増益となりました。 前年第3四半期に行なった「メディアコンテンツ」の事業譲渡もあって、売上高は4%ほど減少しましたが、営業利益(+33%)・経常利益(+41%)・純利益(+638%)は大幅な増益となりました。 特に純利益は、div/divxのグループ通算制度加入に伴う節税効果や、前年同期に発生した事業譲渡に関わる特別損失がなかったことなどもあって回復いたしました。
通期の業績予想は、当社の業績は例年上期に比べて下期が強い傾向にあること等から、据え置くことといたします。

上期の業績の特徴は3点あります。先ず「教育」が通信制高校事業の環境変化などの対応で減収減益と苦戦する中で、通信制高校以外の事業、すなわち日本語教育事業やdivのAI・プログラミング教育事業が減益を相当程度補ったことです。 2点目は「技術」の既存事業であるアカマイサービスが堅調に推移したことに加え、AIを活用した開発を推進するdivxが黒字転換したことで、「技術」が全体の増益を支えたことです。 3点目は、前期まで全体の業績を悪化させていたdiv/divxが、今期はAI教育とAI開発に力を入れ始め、その効果としての売上増や効率化が進むと同時に、前期から継続している費用削減の効果により、顕著に収益を改善している点です。
また、事業ポートフォリオの見直しの一環として、スタジオ・プロダクション本部で行っている日本語字幕・吹替等の制作事業は、戦略的選択肢により柔軟に対応できる体制構築の観点から、2026年4月1日を効力発生日(予定)として、新たに設立するブロードメディア・スタジオ株式会社に承継させることを決議いたしました。 当社は、引き続き複数の既存事業について戦略的選択肢の検討を進めております。
2025年度の期末配当については、1株当たり50円を予定しています。引き続き、成長のために必要な投資とのバランスを考慮しつつ株主還元を実施してまいります。

当社は、AI教育とAI開発を加えた「教育×技術」で「独自の複合的な教育事業」を確立することをめざしています。下期もグループ一丸となって鋭意努力してまいります。
株主の皆様におかれましては、引き続きご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。